永山裕子さんの個展に行って来ました。

昨日は水彩画家の永山裕子さんの個展を観に、渋谷bunnkamuraに行って来ました。
私自身、美大を出た後、仕事で職人的な絵を描くことはあっても、自分の作品を作ることはしていなくて、ここ数年ようやく自分の絵を描き始めたところですが、水彩画を描こうと思ったきっかけは永山裕子さんの絵を観てからです。

実は偶然ですが共通の知り合いがいるので、お話してみたいなとは思っていたのですが、
彼女は世界的な巨匠(笑)、さすがに迷いましたが、思い切って会場で声をかけてみました。

快く応じてくださり、写真まで撮っていただいて感謝です。



私は永山裕子さんの絵を観て感じるのは、具象画なんだけど抽象画みたいに観えるということ。
画力が素晴らしいので、一見写実に見えますが作品の魅力はそれだけではなく、抽象的な色使いや
にじみ、ぼかし、たらしなどがなんとも言えない情緒を出しています。
実際芸大では抽象画を描いていたそうで、彼女の中で表現は一貫してるのだなと思いました。
「ものの形を描いているようで、見えないものを描いているのですね。」
私がそう感じていることをお話すると、とても喜んでくださいました。



それと、水彩画なのに油彩画のような重厚感。
これも、芸大では油絵を描いていた影響ですか?とお聞きしたら、「それはそうだけど
何で描くのかは関係なくて、描きたいものを描くのが大事なの!描ければなんでもいいの!」と即答していらっしゃいました。
水彩画とか油彩画とかではなく、「永山裕子さんの絵」なんですね。

これはとてもカウンセリングに関係ありますね。
カウンセリングは「自分が自分になること」を大事にします。
また、吃音者は流暢に伝えることを気にしていて、何を伝えたいか?に注意が向かないことが多いです。
逆なんですよね。



今回の個展は書籍の出版記念だそうです。
タイトルは「絵が上手いより大切なこと。」
永山さんはきれいな絵や上手な絵を描くのが嫌いだそうです。
「もっと大切なものがある」と、、。
きっと内側から沸き上がるものがあるのでしょうね。

これもカウンセリングと同じで、内面から沸き上がるものを大切にします。
そうでないと「変容」がおこりません。
「正しい答えを言おう」とか「上手に話そう」とか思っているうちは変容がありません。



永山さんの今回の招待状に「時々立ち止まって花の匂いをかぎましょう。そん気持ちで描いています。」とありました。
この「立ち止まる」といういのがマインドフルネスですね。
私達は忙しく生き急いでいますが、どうしででしょうか?なんのためにでしょうか?
時々は、立ち止まって花の匂いをかぐ、空を見上げる、風の音を聴く。
そして、自分の内面に触れるのがカウンセリングです。

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永山裕子さんの個展に行って来ました。” に対して2件のコメントがあります。

  1. 金子辰己雄 より:

    私は絵は全くの素人ですが、永山さんの考え、馬田さんのコメントには同感です。私もそんな風に歩んで行きたいと願いつつ、日々を過ごしています。

    1. stardust より:

      金子様。お読みいただきありがとうございます。
      そうですよね。心豊かに過ごしていきたいですね。

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